koba_takaブログ

AWSとかインフラとかセキュリティとかリモートワークとかとか

仕事しながら長期留学 in セブ part.3 (仕事編)

 

こんにちは。セブに来てあっという間に帰国6日前となりました。「Almost time」

少し、帰国前でwelling気味な「koba_taka」です。

 

案の定、最後のブログから125日の月日が流れましたw

(海ばかり行っててホントにごめんなさい‥)

ということで、最後に私がどのように「仕事」をしていたのかを赤裸々にお伝えしたいと思います。

 

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私のロール 

セールス (営業)です。

完全リモート営業です。大阪とセブは2,954km離れているみたいです。(Google調べ) 2019年の技術を以ても、物理的に訪問は無理です。渡航当初は、物理的に訪問に来ないセールスに対し、どう信頼していただけるのか。その中で、どのように営業活動をしていくのがいいのか、かなり頭を捻りました。

 

まず最初に

営業をされたことがある方はわかると思いますが、全世界共通で会話はかなり重要です。テキストのみでのやり取りで商談がまとまるのであれば、この時代、きっと営業不要説で溢れかえってるでしょう。( たぶん‥

しかし、実際はそんな甘くありません。特に新規のお客様については、会話を重ねる必要があります。会話の重要性はセブへ渡航前から気づいていました。

 

そこで、Amazon Connectで個人セールス用の番号・フローを用意し、電話の会話を実施できるよう準備していきました。

Amazon ConnectはAmazon Web Servicesのサービスでクラウドコンタクトセンターを構築できるサービスです。

 

 

これを活用し、半年間のセールス活動の電話はほとんどAmazon Connectから実施しました。フローはこんな感じです。 ( シンプル is ベストですw

 

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お客様の規模感やポリシーなどで、Web MTGが難しいケースもあり、電話の手軽さと会話の重要性を改めて感じました。 

また、既存のお客様には、事前にお伝えさせていただいておりましたが、本当にありがとうございました。

 

半年、セブで完全リモート営業を実施している中で、やはり一筋縄ではいかない部分もありました。ココでは「壁」と感じたモノを紹介します。

  • インフラ (ネットワーク)
  • 空気
  • 謝罪

本当にこの3つに限ると感じましたw 

まずは、「ネットワーク」です。フィリピンのネットワークは弱いと渡航前から伺っていましたが、予想通り、不安定なケースに多々遭遇しました。 ( 雨が降って、なぜかネットワークがシャットダウンされ、雨の中ネットワークを探し回り、結果、重要な会議をリスケしていただいたケースもありました‥(汗)

リモート営業を実施する際は、電話もWeb MTGもチャットもすべてネットワークが必要でしたので、最終、以下の3キャリアを複数契約して仕事してました。

Smart (モバイルキャリア)

Globe (モバイルキャリア)

PLDT (ネット)

特に最強だったのが、SmartとGlobeの冗長化構成です。

(※Web MTG時は基本、Google Meetに2回線で参加。SmartはiPhoneのモバイルからLTE(音声用)、GlobeはLTE WiFi AirCard AC785-100JPS (画面共有 & バックアップ) )

ランニングコストは3キャリアでPHP 2,500/月(¥5,000/月)ぐらいで調整できたので、コスト的にはまぁまぁかなという感じです。この構成であれば、音声と資料の共有でのMTGは全然問題ありません。

 

そして、次の「壁」「空気」でした。これは、渡航当初、解決策を見つけられずどうしようかなーとおもったのですが、リモートで仕事する以上、答えはないのかなと。最後は、あまり「空気」を読んでいなかった気がします。 (相手のことを考えてコミュニケーションしていれば、必要ないのではと思っていますw)

 

最後の「壁」 「謝罪」です。営業なら1回は経験するのが普通ではないでしょうか。想像してみてください。フィリピンからリモートで謝罪されて皆さんどう感じますか‥‥?w

「謝罪」に関しては、かなりセンシティブに対応を実施しました。具体的には誠心誠意しか方法はありませんw リモートを払拭するためのスピードと正確さを発揮してリカバリすることが重要です..(精神論ですが‥) もしかしたら、謝罪ソリューションは今後、需要はあるかもしれません。。

 

その他、ツールとしてはG Suite・Box・OneLogin・Slack・Zoom・Skype・Teams・Backlog・GoToMeeting・FacebookTwitterGitHub・WebEx・PowerPoint・Word・Excelなどのツールを活用し、仕事をしていました。このあたりはリモートで仕事している方であれば、お馴染みではないでしょうか。

 

結果

冷静に分析すると、受注件数は渡航前と渡航後の半年を比較すると12%下がりました。個人売上は1.8%減。新規については、半年間で5件未満。受注に際しての商談期間は、リモート営業だと1件あたり14%程度、長くなってます。(もちろん時期など要因は複数ありますが) 

また、現状で行くとメリットよりも、コミュニケーション部分でのデメリットの方が大きく、お客様にもご不便をおかけするケースがあるため、正直苦悩することが多いんじゃないかなと感じます。

しかし、メリットもあります。( 自分の場合だと、語学や現地の文化の勉強・家族との時間の活用・チャレンジしている人やコミュニティのメンバーとの出会いなど ※特にフィリピンの方・日本の方関わらず、ポテンシャルの高い大学生が多く、おじさん負けられないなと感じました。 )

リモートワークは、エンジニアの方がフォーカスされる部分が多いですが、インサイドセールスなどのロールも注目される中でセールスにもこういった働き方は、個人的には推奨できると思います。

 

そして、正直、自分は運が良かったのかなと思います。お客様にも理解していただけて、チームメンバーにも協力していただけて、試行錯誤しながらもなんとかココまでこれたなぁーと思います。 あらためて、ありがとうございます!(特に大阪のセールスメンバーには、ホントに助けられました!)

この内容がどこまで参考いただけるかわからないですが、短い人生の中で、他の方もこのようなチャレンジしていけるようになれたら嬉しいでっす。

  

最後に、宣伝となるのですが、半年の語学留学の集大成として、最終日3/1(金) にAWS User Group Central Visayasのメンバーの方にこんな機会をいただけることになりました!

本当にフィリピンの方のhospitalityの精神には頭があがりません。

Basicな内容ですが、全編英語のセッション(30分)での登壇となり、日本とも繋げる予定ですので、もし、ご都合宜しければぜひ!

 

www.meetup.com

 

jawsugosaka.doorkeeper.jp

 

また、今回の家族での仕事しながらセブ留学についての話について、 ご興味がある方いらっしゃいましたら、ぜひ、メッセください。

( 色々と事件もありましたので、それはまたどこかの場でw )